気をつけたい犬の「目の分泌物」ドロドロの目ヤニが出たら要注意!
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「急に目ヤニが増えた」「ドロドロした目ヤニが出る」といった、犬の目のトラブル。もしかしたらそれは、深刻な病気やケガのサインかもしれません。今回は気をつけたい“目の分泌物”について、獣医師の近藤仁先生にお話を伺いました。
そもそも分泌物って?
生物の体には、体内に必要な物質を蓄えておき、必要なときに外に出す働き(=分泌)をする細胞集団があります。その分泌されたものを「分泌物」といい、汗や唾液などもそのひとつです。分泌物には外分泌物と内分泌物の2種類がありますが、外分泌物は体外に排出されるため、体内で異変が起こっているときに病気に気づくヒントになります。
正常な目の分泌物
peterkirillov/gettyimages目ヤニは、目の新陳代謝でつくられる分泌物です。半透明や黒、焦げ茶などの色でも、量が多すぎなければ正常といえます。
気をつけたい目の分泌物1:大量の目ヤニ
目にある分泌腺からは涙が、そしてまぶたにあるマイボーム腺からは脂が分泌され、眼球が乾かないように膜をつくっています。しかし、何らかの原因でどちらかが欠けると目ヤニの量が増加します。